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zoom RSS "命"の診断

<<   作成日時 : 2004/06/20 02:15   >>

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今日(19日付)の夕刊に載った「着床前診断 初承認へ」の記事。

着床前診断とは、体外受精によって生み出された受精卵を、着床させる前に遺伝的な疾病がないかを診断するというもの。
着床前診断には国レヴェルでの規制はないが、日本産科婦人科学会が自主規制を設けていて、重い遺伝病に限り事前審査を条件に認められている。

今回の事例では、慶応大学が今年の1月に「デュシュンヌ型筋ジストロフィー」と呼ばれる遺伝病の着床前診断を学会に申請し、学会が今月中に正式承認されることとなった。
現在までに数例着床前診断がなされているが、正規の手続きを経てなされるのは今回が初。

いわゆる生殖医療と呼ばれる分野の発達は目覚ましいものがある。
確かに科学技術が発達し、従来は不可能とされていたことが、技術的には可能になった。
しかし、「できること」すなわち「やってもいいこと」なのかと、ふと疑問に思ってしまう。

着床前診断は、1990年頃イギリスで初めて実施されたといわれている。
現在2004年、その歴史は15年にも満たない。
着床前診断は、受精卵が数個に細部分裂した後に、受精卵からその細胞を1〜2個取り出して、遺伝的な疾病や染色体異常を調べる。
受精卵から細胞を取り出すことによって、産まれた子がその後何の異常もなく成長していくのかという安全性もまだ未知数だろう。
そのような、いわばまだ「研究段階」ともいえる技術を「医療」と称して行っていいのだろうか?

さらには、倫理が科学技術の進歩に追い付いていないのではないかという思いもする。
現在は、科学技術が倫理を追い越した初めての時代ではないだろうか。...それが言い過ぎだとしても、少なくても、今まで人間が直面したことのないほどの大きな倫理的な問題に直面していることは確ゥだ。
着床前診断により重大な疾病が分かった。なので、他の疾病の発見されなかった受精卵を選んだ...これは本当に"その子"のためになるのだろうか?

人はいつから"人"となるのか?
着床前診断は「命の選別」とならないか?

こうした「人間の尊厳」(と呼ばれるのがなんなのかというのも大問題だが)に関わる問題に直接向き合うことなく、技術のみが一人歩きしている感が否めない。
現に、上にも書いたように、着床前診断に関する国レヴェルの規制は存在しない。
さらにいえば、こうした生命科学における倫理に関する一般的な包括的な規制すらない(遺伝子解析やES細胞などの個別分野ごとに規制があるに過ぎない)

確かに、生殖医療はこれからの医療に欠かせない分野になるだろうし、必要不可欠となるだろう。
しかし、その「医療」の土台となるものがきちんと整っていなければ、後々取りかえしのつかないことになりかねない。

どこまでが「医療」として認められるのか?
「できること」は自分達に有益な限りやるべきなのか?
必要とされるものは全てやるべきなのか?
自制すべき分野もあるのではないか?(人間のクローン生成など)

少なくとも現段階で、自分は着床前診断は認められるものではないと思う。

長々と今の(あくまでも)自分の考えを書き連ねてしまいました。
内容的にもまとまりきれていないし、書き足りない部分もまだあります。また機会を改めて書きたいと思います。
書いた内容の中には、誤っている部分もあるかもしれません。もしあれば、指摘して頂けると幸いです。
ここまで読んで頂いてありがとうございました。

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